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かって魯山人は「器は料理の着物である」と申されました。盛る器によって同じ料理でも全く印象が変わってしまうものです。 あなたなら、どんな器にどんな料理を盛られますか!

小説家のメニュー

小説家のメニュー 人気ランキング : 30,855位
定価 : ¥ 620
販売元 : 中央公論新社
発売日 : 2003-08
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 620
美味・珍味・奇味・怪味・媚味・魔味・・・「食べてみなはれ。」

著者は、例えば釣り、戦争、酒をはじめとする嗜好品、
あるいは人生そのものを精緻に練られた文章で、書き
現す天賦の才を持っているかに見える。
しかし開高健は天才ではなく、努力の人で呻吟しながら
文字や文章をひねり出しながらその為に早世したのだと思う。
この本は美味・珍味・奇味・怪味・媚味・魔味・幻味・
幼味・妖味・天味というそれ自体イメージを醸し出す
ような味の表現の組み合わせで、世界中のネズミ・
ピラニア・ドリアンなどゲテモノからカキ・ムール貝
からチョコレート・水まであらゆる食べ物を巧みな筆致で
表現している。
一編ごとに、上手そう、怖いけど食べてみようかなと思い、
読み終われば、あの晩年の丸顔で、メガネの奥に優しい
瞳で、ニヤっと微笑んで「食べてみなはれ。」と言って
いるようなそんな短編小説集である。

同じものが喰いたい

この人の食い物に関する文章は、「うまい」という言葉を使わずに書くらしい。最初はそれを確かめるために3つの文字を探しながら読んでいたが、いつのまにかそれを忘れてしまった。今やこの本に登場する料理を探す日々。この本を知らないことは幸福かも。もちろん開口節炸裂の文章。

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