吉野家の経済学
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これはプロジェクトXの世界だ! |
バランスシートの軽い経営とは、土地や建物およびそれを取得するための負債を持たない経営のことである。バランスシートの軽い経営ならば、日本経済が抱えるリスク、すなわち金利の反転と土地価格のさらなる下落があったとしても企業は「生き残る」ことが可能である。
一方、土地や建物の代わりに何を持つのか。「吉野家の経済学」で描かれる吉野家の経営では、ノウハウの取得に賭ける執念を感じる。そして、そのノウハウを貫徹させるための強い意思を。取得したノウハウを活かすための、店舗あるいは業務、そして事業領域の標準化への強い意思を感じるのである。吉野家の経営学では、280円の牛丼を実現するために、非常に細かい部分までおろそかにはしない検討とその結果の合理性が潜んでいる。それはまさに、プロジェクトXの世界である。
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順調なときほど改革が必要だ |
牛丼の値下げを行うのに、私は採算が取れるかどうかを見極められさえすれば、すぐにでも始められると思っていた。
しかし、現実は増加する来店客に対応するために、冷蔵庫をはじめ様々なことを変えていかなくてはならない。なぜ、現状でも十分利益が上がっているにもかかわらず、そこまでする必要があるのかと思ったが、読み進めるうちに順調なときほど現状打破が必要であり、また、可能であることがわかった。
吉野家も経験したことであるが、追い詰められてからの改革と、余裕があるうちの改革では全く違う。今こそ前向きな改革が必要だ。
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身近にイメージできるフレンドリー経済学 |
学生バイトの夏休みとセール繁忙期のタイミング相関関係。400→280円値下げで爆増する客足。速攻で品切れパンク。テイクアウト弁当、やむなく中止。売切れ好評だって?悔し涙の店員。フムこりゃ例えば「スーパーの特売タマゴお一人様ワンパック限定」の法則と同じか。10円単位の値下げと客足リサーチ・相関グラフで、ハジキ出した280円マジック。価格を変えることは、会社を変えること。徹底した改革。トラック運ちゃんの台車とバリアフリー搬入路。係長クラスになると忽然と消える吉牛ファンを逃すな。
おお!読んでて自然と「絵」が頭に浮かぶぞ!わかりやすい経済学だな。最もパフォーマンスを発揮できるブランドとは?吉野家社長によるブランド理論は単純明快なるほどだな。わかりやすい語り口を持つトップには、カリスマを感じてしまう。ただアメリカ帰り社長の何気にカタカナ語には、少し食傷したな。
またフランチャイズの徹底した合理化の一方で。マニュアル人間の弊害がズバズバ指摘されているのも、オモシロ恐ろしい。部下を型にハメ込み過ぎると、イザという時、どんなハメに陥るのか?タメになるなぁ。PS●マニュアルなんかに自分の想像力・可能性を縛られてたまるか。この本を読んで俺は、マニュアルを造る(書換える)側になってやると、密かに決意した。
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個人商店から、ノウハウを売る会社に変化できたケーススタディ |
別に吉野家について書くことがこの本の主題ではないと思う。
吉野家というケーススタディを使って、個人商店からいかに年
商1000億の企業に変革していくかが書かれている本である。
新橋の商店で牛丼を、「早い、うまい、安い。」でいくら売って
も限界がある。そこで、吉野家を「うまい、安い、早い。」牛丼を
売るノウハウを販売(フランチャイズ)する会社に変化できた点
が重要である。
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伊藤先生、安部社長に迫る。 |
WBSでもおなじみの伊藤元重先生と吉野家・安部社長の対談本。
本書で再々指摘される牛丼単品ビジネスのリスクが顕在化してしまったのが米国産牛肉禁輸問題ですが、ようやく輸入解禁も目途が立ち、吉野家の株価も復活しました。
店内のオペレーションから吉野家の歴史までこれ一冊で吉野家がわかる。
会社更生法申請時の経過も生々しい。



