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かって魯山人は「器は料理の着物である」と申されました。盛る器によって同じ料理でも全く印象が変わってしまうものです。 あなたなら、どんな器にどんな料理を盛られますか!

小さな食京都案内

小さな食京都案内 人気ランキング :
定価 : ¥ 730
販売元 : 集英社
発売日 : 2005-10-20
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 730
圭子さんらしい、一味違ったガイドブックです

麻生圭子さん待望の京都本です。今回は、タイトルにもある通り、京都の食べ物屋さんを、各店の代表的な食材が最も輝く季節毎に、春夏秋冬の章に分けて紹介したものです。各店はおおよそ4Pで紹介されているのですが、必ず1Pはカラーを中心とした写真のページが添えられており、そのお店の料理や建物等の特徴をより楽しむことが出来ます。また、掲載されているお店も、誰もが知っている有名店ばかりでなく、路地裏にひっそりと佇み、本当は人に教えたくない隠れた名店(実際1店は名前が伏せられています)まで、圭子さんらしい選択になっています。一般的なガイドブックでは紹介されていない、そのお店のちょっとしたいいエピソードも添えられており、一味違ったガイドブックとして楽しむことができます。
京都ファンであれば、今度の京都旅行の際には、寄りたくなるお店が必ず数件みつかる本です。

京都・四季折々の風味に誘われて

京都好きを自認する私が数年前に出会ったのがこの本の著者麻生圭子さんの代表的デビュー作「東京育ちの京都案内」、その麻生さん、遂に今度の「小さな京都案内 食」で第二期京町家時代をブレイクされたようで、本当に胸の漉く思いが。
さてこの「小さな京都案内 食」ではタイトル通り有名料理屋さんを中心に、おばんざいやさん、喫茶店、和菓子屋さん、酒屋さんなどを実にバランスよく紹介。
これが縦糸とすれば、横糸には茶の湯文化を用いて京都暮らしををまるで西陣織のようにあでやかに織り成されておられます。
掲載のお店は京都ガイドブックでは一度は目にしたことのあるような有名店が中心ですが、その中にあって麻生さんならではのチョイスがまたこころにくく、京都の路地(ろうじ)をうろついて偶然見つけた店のように誰にも教えたくないようなそんなアングルもこの本の醍醐味でしょうか。
それから、春・夏・秋・冬四季折々の展開があたかも新古今和歌集をも彷彿とさせて、とても詩情あふれれているのも並みの京都本には真似の出来ない技でしょうね。更に随所にちりばめられた美しく情感あふれる映像も実にうれしい。麻生さんの着物姿も必見。
なんといってもこの本一冊で、京都観光10回分くらいのエッセンスが満載されていてご利益十分といったところ。 

ただの京都の食べ物紹介だと

侮るなかれ。もちろん、店を網羅するのであれば、ガイドブックを買えばいいのだし、この本の良さは、取り上げたものにまつわる歴史やエピソードに読み応えがあることでしょうか。読む前は少しどうかなと思っていましたが、読後には京都に長く暮らしていても、今までの見方がちょっと変わるような、嬉しさがあります。

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