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かって魯山人は「器は料理の着物である」と申されました。盛る器によって同じ料理でも全く印象が変わってしまうものです。 あなたなら、どんな器にどんな料理を盛られますか!

息子のまなざし

息子のまなざし 人気ランキング : 23,846位
定価 : ¥ 4,935
販売元 : ビデオメーカー
発売日 : 2004-05-28
発送可能時期 : 通常2日間以内に発送
価格 : ¥ 4,935
1回目見ると重く、圧倒され、2回目見ると心が痛くなる

あらすじは他の人も書いていますが、あまりはじめから全ストーリー
を知ることなく、映画の重たい進み方、人物の動きをフォローする
方がいいと思います。 1回目見た時は、主人公の動揺する様子が、
どうしてなのか中盤ちかくまで進むまで分かりませんでした。 
犯罪を犯した青少年のための職業訓練センターのようなところで働く
主人公は、ある日自分の子供を殺した少年が出所し、自分の働くセン
ターで、自分の教える大工の指導を受けたいということを知る。。。
この事実が分かってからは、それまで分からなかった前半の落ち着か
ない主人公の動きが「なるほど」とわかってきます。 
主人公のアップ、後ろ姿の映像を多用する、一味違ったカメラワークで
重苦しさが嫌というほど表現されていきます。
憎しみ、復習の気持ちを乗り越えよう、あるいは体の中にしまいこんで
しまおうとする主人公。 自分が殺した被害者の父親と知らず、親近感
をもち、さみしい気持ち、孤独感から彼に心を寄せようとする少年。
最後の展開、終わり方、映画が終わっても考えさせられる映画です。
2度目見ると、主人公の気持ちが最初から分かるので、一つ一つの動き
から痛みが伝わってきて、またまた息つく暇なく、最後まで見てし
まったという感じでした。。。
 
すごい映画でした。 

ものすごいリアルなんですが

正直、酔いそうでした。一つのカメラで切らずに追うので乗り物酔いする時みたいに揺ら揺ら。
ちょっと観る側に負担があるように思います。
ストーリーは地味ですが、ごく普通に暮らす人が事件に巻き込まれた感覚がよく出ています。
従来なら復讐劇とかその後の心の交流といった話にするのが面白いストーリーでしょうけれど、
そういうものが一切なく、浮かび上がるのは主人公がこの少年を執拗なほど気にする心理。
どうしていいのかわからないのにこの少年がとにかく気になる。
監視というのでもなく、常に視界のなかに入れておきたい。
ある意味この時期は主人公のほうがよほど危険人物なのですが、被害者側が犯人に殺意にちかい感情を
抱く期間を経過しなければ、犯人と被害者の和解など成立しないでしょう。
ムッとしたままの主人公、それを受け入れて近づいていく犯罪者。
親子に見えるほど年齢がちがい、保護者と被保護者の関係も重なってくる。
うまいテーマを扱った映画です。

映画というリアル

私たちの現実において、信頼という言葉が失われて久しい。しかし、私にはまだそれを探し当てられると思える場所がある。それは、稀有なまでに質の高い映画という場所だ。映画とは、この作品のようにぎりぎりまで音と映像が絞り込まれた場合には、まさに「リアル」としか言いようのないものになる。この映画から聴き取られる一つひとつの寡黙なフランス語が感じさせるリアルな何か、それがこのような二人の登場人物の間に交わされるという驚き。一切の余計な音が削ぎ落とされるなかで、これほどまでにフランス語の響きを感じさせた映画はない。この作品を通過した後では、ブレッソンの「ラルジャン」が妙に芝居がかって見えてしまう。そこにあったかに思えた沈黙の強度も軽いものとして回顧されてしまうほどだ。

映画の中の一つの人生

 極力、観る前にあらすじを読むことは避けた方がいいでしょう。
理由は、何も知らない方が、映画の中の現実感をそのまま受け取る
ことが出来るからです。
 この映画は全く音楽が流れません。エンディングのスタッフロール
でさえ流れないのです。エンディングの曲は一般的には映画全体を
象徴する曲となるのが通例です(12モンキーズのそれなどは最高
のチョイスです)。その点がこの映画全体を象徴しているのだと
思います。効果音や音楽を取り入れないことにより、映画の中の
そのままの現実が観る者に緊張感と現実感を与えているのだと
思います(オリヴィエの人生・人間の尊厳をリアルに描く、その
全体の神聖さを「人工的で後付けの効果」が侵すと判断したのかも
しれません)。
 「人間の尊厳」を問い、これほどまでに残酷な運命とそれに対峙
した人の美しさを表現した映画があるでしょうか。
 オリヴィエは容姿端麗でも裕福でもありません。しかし、人として
葛藤し、乗り越えようとする様は誰よりも美しいはずです。
 自分なら許せるだろうか?乗り越えられるだろうか?観た後に
是非、自分自身に問いてみて下さい。そして、オリヴィエがかつて
見てきたであろう「まなざし」、試練の中で見た「まなざし」
に焦点を当てもう一度映画を観て見るのも良いでしょう。
 映画の中の一つの人生から、これほどまでに影響を受けたのは
初めてでした。

人間の英知

息子を殺した犯人を恨む・復讐する、
そんな不毛なことはせず、その少年の可能性に
かけてみる。
それこそ人間の”英知”以外の
なにものでもないのではないでしょうか。

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