現場主義の人材育成法
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人気ランキング : 17,202位
定価 : ¥ 735
販売元 : 筑摩書房
発売日 : 2005-06-06 |
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たいした分析もなく |
現場に行きました、話を聞きました、レベルです。
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元気がもらえる本でした・・・ |
大学教授の筆者のゼミでの若者の様子、中国に行き鍛えられて逞しくなってきた若者たちの一人一人の考え方の変化や行動が描かれている部分、社会人を含め、大学院に集まる人々の様子が描かれている部分が1/3程度。筆者が関わる地方の産業活性化の様子と、そこでがんばる人々の様子が、2/3程度です。その様子の中から、人を育てるには??のヒントが、紹介されています。
人材育成の本題よりも、個人的には、熱くがんばる人々に、元気がもらえる本でした。
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現場経験主義の危うさ |
フリーライダーが跋扈する組織のなかで、人を育てつつ、いかに「人間的」であり続けるかというのは世界文学が取り扱うべきテーマだとさえ思える。
関氏の大いなる楽観主義は確かに読むものに勇気を与えるかもしれない。
しかし、現場主義、現場主義というが、これは<ほんとうに>現場なのか?物理的にはなるほど現場だ。しかし、人は皆それぞれの現場でしか生き得ないということもまた事実である。
中国での「労働者大運動会」の熱く、またそれゆえにレトロな光景には、高度成長時代の我が邦を思い出して苦笑する人もいるだろうし、懐かしがる人もいるだろうが、少なくとも現代日本の労働者の状況にはそぐわない描写に過ぎない。中国の工場で労働(研修)しインスパイアされてたくましくなって帰ってくる、大学院生や学部生たちだって、なんら普遍性のない個別の事例ではないか。彼らはエリートさんであろうし、もともと魅力的な人物であったかもしれないが、工場労働を数年か数か月か経験することによって人が変わってしまうといったことがあることは認めるにしても、この経験主義にはなにか危ないものを感じる。
現場主義、なるほどいかなる経験も知識も現場にしかない。真理である。しかしこの正しすぎる主義は、そこからこぼれ落ちるものに対して、極めて差別的に働くことも真理なのだ。ことに、中国の労働者たちがいきいきとしているという記述は、それが現場のことだけに、なかなか否定し得ないし、表面的には事実なのだろう。しかし考えてもみよ、この現場主義は彼らの、彼女らの労働の風景を本当に捉えているのか?
翻って日本の労働の現場において、それはいかなる現象形態を生じているのか?
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事例はおもしろい。でも、人材育成はこれで可能かと思える |
事例はおもしろい。ほとんどが著者の経験・視点から描かれていて引き込まれる。いきなり現場に放り込んで頼りない学生がたくましくなる。
でも、これでよいのかと思う。著者のゼミに集まる学生だったらよいのだろう。
でも現実には様々な人が集まり、「さあ中国に行け」といったところで、うつむいてしまうようなものばかり相手にしている人事担当者もいるはずだ。
この本を読んで5つ星をつけるような人には、人材育成の工夫はいらず、現場を用意して放り込むだけでよい。しかも、その「現場」に育成する人がいるのだから楽なわけだ。
企業で人材を養成する立場にある人にとっては、退屈な内容に思えるのではないだろうか。
企業対抗運動会で燃える労働者をみて感動するさまには苦笑した。
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このまま人生終わっていいですか? |
現場主義で有名な気鋭学者:関 満博氏の新作が出た。
前作の「現場主義の知的生産法」も、必読だった。あれほどまで愚直に生産現場に通いつめ、会話の中で日本の独自の技術を見つけていく。そしてそれを中国や香港とのスケールの大きすぎる比較論につなげていく試み。
まさに、彼のライフワークは、机上中心であった梅棹忠夫氏の「知的生産の技術」の巨大なアンチテーゼとして存在するのではないか。
今回の「現場主義の人材育成法」も、熱すぎる、そして同時に活力をもらえる本だ。
筆者は言う。若者が成長するのに手助けをしてはいけない。あくまで自発的に動かせて、助言を求めてきたときのみそっと手を差し伸べるだけだ、と。そして、各企業は従業員の人生を変えてしまうくらいの想いを持って人事研修をせねばならない。
まさに、皆が人生的蓄積の全てをかけて望まなければいけないのだ。
そして、会社の研修で人生を変えられ、辞めてしまうエピソード。しかし、それでもよい、と筆者は言う。そのくらいの熱い思いを持った若者でなくては、今の日本は変えられない。頭でなく、机上でなく、「現場」で感じた想いをどこまでもどこまでも愚鈍でも、実現に近づけていくこと。
様々なエピソードは、全てぼくたちに勇気をくれる要素が詰まっている。ああ、やっぱり現場での感動は何にも代えられないのだ。
この本は感動に満ちている。が、この感動を得るためには、血の滲むような努力のベースがあることを忘れてはいけない。努力で自己を変え、変わった自己によって導かれた機会によって、さらに自己を変えていくこと。自ら創り上げた機会によって、自己をも陳腐化していく試みをいますぐ開始せよ!
全てのビジネスマンに捧げる本。